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イベント

「家業イノベーション・ラボ What’s up Tsukuba!! vol.1」開催

2019.2.2

家業イノベーション・ラボは、up TsukubaTsukuba Place Labのご協力のもと、初めての開催地となるつくばにて「家業イノベーション・ラボ What’s up Tsukuba!! vol.1」201922()に行いました。

当日は、茨城を代表する若手家業チャレンジャーを代表し、(株)NEXT・カワシマの川嶋啓太さん(営業企画グループ グループリーダー)、茨城いすゞ自動車の豊崎悟さんを登壇者に迎え、また私たち家業イノベーション・ラボ実行委員を代表して宮治さんも加わってプログラムを進めて参りました。

登壇者のお一人、川嶋さんは茨城県ひたちなか市を拠点にLPガス事業やリフォーム事業などを約60年営む家業の後継者。何となくガス屋だからガス屋を継ぐという風潮に反発し、アメリカの大学に留学。帰国後にSNSなどを通じたデジタルマーケティングを専門とする企業に入社し、スキルを磨いたそうです。この経験こそ、今のご自身のビジネスに対するチャレンジへの原動力となっていることを語ってくれました。川嶋さんは現在、会員制度を通じたファンコミュニティ作りに目下チャレンジ中とのことです。「らぽくらぶ」という会員制度を立ち上げ、「プラスの困ったをサポートします」をモットーに、家具の移動や工具の貸し出し、ゴミの廃棄などをはじめ、地域を知るバスツアーの企画や、さらには東京の福利厚生サービスを提供する会社と提携し、会員はカードを見せると全国どこでも提携先の施設でサービスを得られる仕組みまで作り上げました。根源に、一般の人と企業の繋がりの輪を広げたい、という思いから会員制度の強化を図っているそうです。

最近ではその想いに拍車がかかり、「らぽーる広場」という会員・非会員問わず、地域の人と一緒に交流できるスペースまで作ってしまったとのこと。何でも倉庫だった建物を自分たちで改装し、多目的空間にしてしまったそうです。イベントのない時も地域の方々が集い、一日中楽しまれる姿が見られるようです。

「これらのチャレンジは、家業が基盤にあるからこそ出来る」と言います。地元に根ざす便利な店を目指す川嶋さん。「ガスというインフラをきっかけにソーシャルメディアの会社に入った経験を活かし、これからも地域の方たちと繋がっていきたい」と熱意を語ってくれました。

二人目の登壇者、豊崎さんは、戦後間もない頃にトラックの販売とアフターサービスを提供する茨城いすゞ自動車のディーラーを曽祖父が開業し、代が替わった今、祖父が会長として、お父さまが社長として会社を支えているそうです。豊崎さんは開口一番に控え目なトーンで「今日は家業イノベーションをどう起こしたか?をメーンのテーマに語る会なのですが、何もイノベーションしていないので登壇を断ったほうが良いのではとずっと考えていました」と胸の内を語られました。理由はというと、「私が思うイノベーションはしていない」というのが本音だということです。そして、「イノベーション」ではなく、「改善」や「進化」を目指している、と。豊崎さんは人材系企業に就職し、その後に家業を継ぐ意思のもと現在ビジネスに関っているのですが、社員との会話で横文字は極力控えているとのことです。例えば、KPIという言葉など、その他にも外の企業で使ってきた言葉が通じないケースが結構あることに気がつきました。ただこれは社員に問題があるのではなく、自分自身で乖離を生んでいることに問題を感じたそうです。その事に気づき、そういった言葉は控えるようにしているそうです。

そして「改善」「進化」するために、チャレンジしたことは社員約100人へのヒアリングの実施。社員の率直な要望や提案を聞き、一緒にそれらを解決すべく取り組みを、時間をかけながら進める作業を一生懸命進めたそうです。要望や意見を聞いて感じたのは、まずは「会社のファンを増やす」、また社員が「誇れる会社」にもっとしたい、と。なぜならば、多くの社員から今後の市場についての心配があったからです。取り扱っているトラックは品質の高いいすゞのクルマであり、もちろん信頼は高いのだが、今後もっと良くしていくためのテーマとしては「ファンを増やす」だなと感じたとのことです。そしてそれはお客さまだけではなく、社員や社員のご家族にも「茨城いすゞのファンになってもらう」ことに取り組まなければならない、と。

そこで、豊崎さんの取り入れた活動は、「いっぷく」と名づけた1対1の面談の仕組み。もう一つは「ありカド」の導入。やることが当たり前になり過ぎて、上司からのありがとうのないことへの懸念の声が上がったことがきっかけになったそうです。

このような取り組みを続けつつ、目下社員の皆さんがどれだけ会社を好きになってくれるかチャレンジし、さらには地域の方たちの中において、どれだけファンを増やしていけるかを更に追求しているそうです。豊崎さんは社員と地域に向けて、良い街・環境作りにも貢献していく意思を来場者に見せてくれました。

家業イノベーション・ラボでは、活動を通じて様々な次世代の家業経営者たちと接する機会があります。

今回の川嶋さんも豊崎さんもそうですが、共通性を感じる点は、家業という先代の築いてきたビジネスを基盤に、模索しながらも自分らしく何を今チャレンジするべきかを見出し、少しずつながらも取り組むための一歩を踏み出す勇気を持っていることです。家業へのイノベーションは、容易ではない。だからこそ、自分らしさが重要であることを学ぶ会となりました。

次回の「家業イノベーション・ラボ What’s up Tsukuba!! vol.2」46()に同会場up Tsukubaで開催します。ご関心ある方は、是非こちらより詳細をご確認ください。皆さんのお越しをお待ちしております!

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