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九州に家業イノベーター大集合! 家業イノベーションCAFÉ! in 福岡

2018.3.31

2017年末に東京で開催したイベントに続き、若手家業イノベーターと次の家業を担う若者たちが集う「家業イノベーションCAFÉ!」※を2018年3月に福岡で行いました。九州で注目を集めている5名の家業イノベーターを講師にお招きし、自分らしく家業への関わり方について議論を深めました。その時の様子をお伝えします。

林業を営む父の後を継ぐ。そう心に決めたあの日から約10年・・・故郷・宮崎を離れ、博多で働いていても、自分の家の山のことを忘れたことは片時もない、といいます。そんな三浦成子さんは三姉妹の末娘。イベント終了後、話を聞きました。

「狭い視野になっていたのかな・・・。土地を守らなきゃ、という気持ちが強くて。でも今日の話を聞いて事業としてやりたいようにやってもいいんだ、と思えるようになりました。」

写真)参加者の一人三浦成子さん

3月の末、福岡市で行われた「家業イノベーションCAFÉ!」に三浦さん含め、家業を将来継ぐであろう若者たち20数名が集まりました。ゲストとして登壇した5人の家業イノベーターが事業を継いだ際の実体験を次々と紹介しました。

イノベーターの一人、医療法人八女発心会姫野病院の姫野亜紀裕院長は、自ら「家業」への制約を設けず、自由な発想で経営に取り組む大切さを語りました。姫野氏が目指しているのは、ずばり「多角化」。全体の売上の医療事業の比率を3割程度にしたい、といいます。将来的には農業にも進出したいという姫野氏。その理由を問われると「医療崩壊した時、病院の職員が食べ物に困らない様にするため」との説明でしたが、その根底にはしっかり計算された事業展開のスキームを見据えている様子が伺えました。

株式会社ルナレインボー代表取締役の赤瀬弘憲氏も、父のおはぎ屋さんという家業にこだわらず、牡蠣で作った出汁(だし)「福のだし」、幻の米「伊佐米」やその伊佐米から作った「あまざけ」など、新商品を次々と開発・販売して成功を収めています。姫野氏と共通しているのは先代からの「家業」を尊重しながらも、「起業家」として新しい考えのもと、チャレンジに挑んでいることです。

三田村道洋氏が代表取締役を務める株式会社グローバルシーフーズは、インドネシアから中国、韓国などにも魚を輸出しています。同社の理念は「日本の食文化を世界に広める!」ですが、もはや日本からの輸出というより、アジア全体を大きな市場としてとらえています。三田村氏もまた、家業の枠に止まらない経営を志向しているそうです。

参加者の一人の実家が養鶏業の三宅真理子さんは、この春新大学3年生です。
「赤瀬さんは取引先からラー油が欲しい、と言われた時、『自分おはぎ屋ですから』と断らずに、『よし、やってみるか!』と考えて実際作ってしまった。それは凄いですね」とその行動力や発想力にいたく感嘆した様子。卒業したら「まずは飲食業に行って色んなノウハウを学び、自分流に家業に活かしたいです」と熱く語りました。

写真)参加者の一人三宅真理子さん

そのほかの参加者からも「家業イノベーション」とは、家を継ぐ者がネットワークを存分に利用して新たな経済圏を創ることであり、また既成概念にとらわれない実行力が求められることなのかもしれない」といった感想も聞くことができました。

当日の模様は、動画でもご覧いただけます!