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岡山県吉備地域から「地域の中に入っていく」保育園づくり

2020.2.6

瀬戸内・岡山県の県都である岡山市。ここには、先生が余裕をもって働くことができ、地域の中に入っていく保育園づくりに取り組もうという家業後継者がいます。社会福祉法人吉備福祉会が運営する第三吉備保育園で園長を務める槌田修也さんです。

岡山県吉備地域で、「3代でお世話になる」保育園

社会福祉法人吉備福祉会は、47 年前に岡山市で設立され、2つのこども園と1つの保育園を運営する法人です。岡山駅から西の吉備地域に、1972 年に吉備保育園、1997 年に第二吉備保育園、2011 年に第三吉備保育園を開園しています(2018 年に吉備保育園及び第二吉備保育園を廃止、こども園に移行)。

住宅が広がる田園エリアで、地域の方々の信頼を得て、子どもの時に親と一緒に通っていた方も、子どもが生まれ一緒に通うようになり、「3 代でお世話になっています」とお話してくれるそうです。

また、各園は、子ども、保護者、職員、地域の「四方良し」の精神で運営されています。

大学卒業後、祖母を気にかけ、地元に戻る

高校ではテニスに取り組み、関西の大学に進学し、偶然にも今の仕事にもつながる社会福祉を学びます。在学中は、インドに長期滞在もしています。「東南アジアの自由な雰囲気がいいんですよね」とほころんだ顔を見せる槌田さん。就職を考えている際に、法人経営に関わっていた祖母が「病気だから助けて」と実家から連絡が来ます。心配になった槌田さんは、地元に戻り、新卒で吉備福祉会に入社することとなります。

先生が余裕をもって、働くことができる環境づくり

入社後は、吉備保育園で事務、副園長を経て、2017 年より現職。副園長、園長の仕事をしていく中、「先生らにいかに気持ちよく働いてもらえるか」が自分の仕事だと思ったと言います。

以前、担任の先生をフォローする保育士の方が今よりも少ない時期に、運動会や発表会と行事の準備に先生が追われ、「このままの体制では日頃の保育が疎かになってしまう」と危機感を覚えました。それからは、担任以外に、行事を担当する保育士、フリーハンドで動くことができる保育士と、担任の先生が日常の保育に集中しやすい体制づくりに努めました。

当時の経験から今も根底にあるのは、「余裕がないと、いい仕事ができない」ということ。先生に余裕があると、子どもを十分にサポートできる。余裕があることで、先生も自主的に学び、「子どもの遊び」に関する引き出しも増える。そうすることで、子どもは、やりたい事(遊び)ができるという訳です。

働く環境づくりと採用活動の差別化

槌田さんは、先生に気持ちよく働いてもらう為に、普段の会話から先生の変化を気遣ったり、1 時間単位の休暇の取得の実現といった福利厚生の充実、そして、何より人材の確保に力を入れています。人材を確保し、余裕ある体制をつくることで、先生が休暇を取りやすくなります。それが働く環境づくりにもつながります。実際に、有給休暇の消化率は90~100%と言います。

そして、今後は、採用活動も他の法人との差別化できるよう取り組みます。地域に保育園が増え、保育士志望者が減っていると感じる中で、他の園と同じように、地元の保育士養成校を回るだけでは、人材確保が難しい。「都市部からの人材確保に向けてのWEB 広告など、新たなチャレンジを始めようとしています」。

このように新たな採用活動にチャレンジし、人材確保に関わるトータルのコストを現在より抑え、その分を先生の待遇や働く環境づくりに使っていきたいと話します。

地域の中に入っていく保育園づくり~2020 年開園の施設にはコミュニティスペースを~

今後、吉備福祉会としては、4 つの園の開園を2021 年4 月に予定しているそうです。この園の中には、槌田さんが想い描いていた地域の方に使ってもらう「コミュニティスペース」の設置を予定しています。

「地域の中に入っていって、貢献する姿勢で取り組んでいきたい」と想い語る槌田さん。

「地域には色々な課題を抱えた子どももいます。そんな子どもも来てくれたりと、小中学生の居場所になれたり、親子で楽しめる体験機会も提供していきたいと思っています」と、コミュニティスペースの構想を、笑顔で語る頼もしい家業後継者がここにいます。

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