家業イノベーション・ラボ presents 「事業承継者のためのデザイン×経営」シリーズ①: 「実践者に訊く ―デザイン経営は家業を救う?―」

「デザイン経営」は、デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法です。2018年に特許庁が「デザイン経営宣言」を発表し、近年、経済産業省や中小企業庁も一体となって推進しています。特に事業承継というフェーズにおいて、デザイン経営は家業後継者たちがギャップを感じる「時代の変化への対応」と「既存の経営資源」をつなぐ役割を果たします。

家業の後継者たちに「めぐり会い」を提供して「家業の再発明」を支援している「家業イノベーション・ラボ」は、2021年9月と10月にデザイン経営をテーマにオンラインイベントを実施します。「先代のビジネスモデルから脱却したい」、「自分らしく家業を継ぎたい」、「イノベーションで家業を盛り上げたい」、そんな皆さんに向けて実践者によるトークセッションとダイアローグ(対話)・セッションをお届けします。

DAY1:2021年9月15日(水)19時30分~21時 オンライン:Zoom Webinar
「実践者に訊く ―デザイン経営は家業を救う?―」

お申込み:こちらのサイトからお申し込み下さい。

デザイン性の高い自社ブランドが日本全国に熱狂的なファンに支持され、メディアでも多数取り上げられる木村石鹸。技術力を生かした高付加価値の紙箱が愛され「みんなのデザイン経営」にも紹介された紙器製造会社・モリタ。両社の代表とデザイン経営を推進するメンバーがここに集結。「デザイン」と「経営」との関係や「デザイン経営に示されたエッセンス」の意義を理解し、参加する家業後継者が「デザイン経営」を自分ごとに落とし込めることを目指します。

◇登壇者(50音順)

木村 祥一郎さん
木村石鹸工業株式会社
代表取締役社長
1972年生まれ。1995年大学時代の仲間数名とITベンチャー企業を起ち上げる。以来18年間、商品開発やマーケティングなどを担当。2013年6月家業である木村石鹸工業株式会社へ。2016年9月、4代目社長に就任。石鹸を現代的にデザインした自社ブランド事業を展開。

近藤 篤祐さん
モリタ株式会社
代表取締役社長
札幌で紙器製造業を営む、モリタ株式会社代表取締役。箱プランナー。北海道大学理学部卒。商社での営業経験を得て当社入社後、北海道芸術デザイン専門学校でグラフィックデザインを学ぶ。クリエイター達と、箱のデザイン展「HAKOMART」を開催、オリジナルパッケージ紙「エゾマツクラフト」の共同開発、紙箱雑貨「ミニマムスペース」の開発販売など、「紙箱・紙もの」の価値創造に取り組みながら、全国各地から様々な受注を得ている。

坂野 真さん
経済産業省 北海道経済産業局地域経済部産業技術革新課知的財産室 
室長 
平成10年特許庁入庁、国際出願課、留学、国際課(日豪EPA等交渉担当)等を経て、外務省及び国連専門機関(WIPO)勤務。帰国後、審査業務企画官、制度審議室補佐等を経て現職。2020年9月、特許庁デザイン経営PT(中小企業デザイン経営支援チーム)に北海道局から参加、本年度も引き続き参加予定。今年度は北海道局事業として「中小企業におけるデザイン経営導入支援事業」を実施予定。

外山 雅暁さん
特許庁
デザイン経営プロジェクト・意匠審査官
金沢美術工芸大学美術工芸研究科(大学院)修了。アーティスト活動を経て、2001年に特許庁入庁。意匠審査官、総務部国際課、留学等を経て、2012年から経済産業省商務情報政策局クリエイティブ産業課にてデザイン政策とクールジャパンを担当し、デザイン思考の研究会の立上げ等を行う。その後、2018年2月から特許庁にてデザイン経営プロジェクトの立ち上げを担当。以降全体の運営等を行った後、本年9月からデザイン経営推進チームに所属。

◇モデレーター


宮治 勇輔さん
株式会社みやじ豚 代表取締役社長
NPO法人農家のこせがれネットワーク 代表理事
家業イノベーション・ラボ 実行委員
1978年、湘南地域の小さな養豚農家の長男としてこの世に生を受ける。2001年慶應義塾大学総合政策学部卒業後、株式会社パソナに入社。営業・企画・新規プロジェクトの立ち上げ、大阪勤務などを経て2005年6月に退職。実家の養豚業を継ぎ、2006年9月に株式会社みやじ豚を設立し、代表取締役に就任。生産は弟、自身はプロデュースを担当し、独自のバーベキューマーケティングにより2年で神奈川県のトップブランドに押し上げる。みやじ豚は2008年農林水産大臣賞受賞。みやじ豚は順調に推移するも規模拡大をよしとせず、日本の農業の現状に強い危機意識を持ち、都心で働く農家のこせがれの帰農支援を目的に、2009年にNPO法人農家のこせがれネットワークを設立。2010年、地域づくり総務大臣表彰個人表彰を受賞。2015年より丸2年間、農業の事業承継を研究する、農家のファミリービジネス研究会を主宰。JA全農と『事業承継ブック』を制作し、全国のJAを通じて1万3千部を配布。事業承継の研究と実践を推進するべく、2017年より家業イノベーション・ラボを立ち上げる。現在は、事業承継をテーマに、農業界限らず中小企業の経営者及び後継者向けに講演及びセミナーを行う。全国47都道府県で農業経営及び地方創生における数百回の講演実績あり。DIAMOND・ハーバード・ビジネス・レビュー「未来を創るU-40経営者20名」。著書に『湘南の風に吹かれて豚を売る』