1.第2回フィールドワーク概要
日程 :2024年12月7日(土)~8日(日)
集合 :12月7日(土) 12時頃@仙台駅
解散 :12月8日(日) 15時頃@仙台駅
※仙台駅からバスで気仙沼に移動し、地域内の事業者複数社を1泊2日で回ります。
2日目は振り返りのディスカッションも行う予定です。
場所 :宮城県気仙沼市
宿泊先:市内のホテルを予定
費用 :現地実費(約20000円程度(税込)。内訳:現地移動費、宿泊費、夕食、朝食)
※現地までの交通費は自己負担。なお、実費および地域内移動の方法については、参加人数によって変動となる可能性があります。
宮城県気仙沼市は、古くから漁業や水産加工業が盛んであり、地域資源を活用した事業を展開する中小企業が多く、地域産業の中核を担ってきました。東日本大震災では甚大な被害を受け、多くの事業者が存続の危機に立たされましたが、経営者たちはその圧倒的な危機感の中で、自社の存在意義と向き合い、経営革新を遂げました。それまでライバル関係にあった地域事業者が連携し、地域一丸となって強みを活かしあった新しい事業を生み出す動きも多くうまれ、こうした企業の経営者が地域を牽引するリーダーとなっています。
本フィールドワークでは、気仙沼市にて地域社会の中で自社の存在意義を再考し、地域づくりと経営革新を一体化させた経営者に出会い、経験や知見から学びを得ます。
また、気仙沼市では、地域の経営者と若手のプレイヤー・起業家が連携し、地域の人材不足に取り組む動きやこの領域での新規事業創出が加速しています。地域内の事業者連携や外部人材の活用を通じた、地域および自社の課題解決の事例を学びます。
2.申し込み方法
第一次申込締切:2024年10月25日(金)
最終申込締切 :2024年11月3日(日)
申し込み条件 :
・家業があり、家業を継ぎたいと思っている、もしくはすでに継いでいる。
・家業イノベーション・ラボのコミュニティメンバーに参画している、もしくは参画する
・フィールドワークに積極的に参加する意思がある
申込方法 :下記リンクより、お申込みください。
・お申込フォーム
3.見どころ
- 経営革新と地域課題解決の取り組み
震災という逆境を機に自社の事業領域を拡張しながら、地域課題解決(例:地域産業の担い手の不足に対して地域一帯になって取り組む地域の人事部機能の立ち上げ、②衰退する1次産業の経験や技術を活かした観光や新しいサービス業の立ち上げ)に取り組む事例や、そのプロセスのなかで生まれた新規事業の事例、またそこで育まれていった経営革新の在り方について学びます。 - 覚醒した経営者マインドと共創の在り方
経営革新を遂げた経営者たちの新たな経営者マインドや、地域内外の事業者との共創の在り方について理解を深めます。 - 外部人材の活用と新しい人材獲得機能の創出
自社の経営革新を目指して外部人材を活用する事例や、複数の事業者が連携して地域の担い手を確保するために、地域として取り組む人事機能創出の事例について学びます。 - 地域経営者を支える仕組みとブランド作り
行政や商工会が一体となって地域経営者を支援する仕組みと、その結果生まれた地域資源を活かした付加価値のある商品やブランド作りの事例を学びます。
4.現地コーディネーター/訪問先事業者紹介
小林峻 氏:
1988年生まれ。東京都八王子市出身。多摩大学グローバルスタディーズ学部卒業。大学時代の4年間、NPO法人ETIC.にてインターン。創業支援プログラムや、大学生のキャリア支援などに従事。2011年11月、ETIC.右腕派遣プログラムを通して気仙沼に関わる。2013年1月より、同市内でのコミュニティカフェの立ち上げと現場責任を担う。2015年から一般社団法人まるオフィス理事として、主に人材育成や創業支援などのプロジェクトを担当。引き続きまるオフィスの理事を続けながら、2020年2月に合同会社colereを創業、ついで2023年に合同会社気仙沼の人事部を創業。
株式会社菅原工業:
1965年創業。宮城県気仙沼市で道路舗装や水道施設工事等の地域のインフラ全般を手がける総合建設業者。震災前は従業員4名であったが、震災後復興事業により人手不足に。2014年から技能実習生の受け入れを開始し、2016年にインドネシアに合弁企業を設立。2019年には気仙沼市内にインドネシア料理店をオープン、礼拝所も開設。2020年には「菅原工業人事部」を立ち上げ、地元企業の若手人材確保、市全体の雇用の底上げに取り組む。
【ポイント①】震災を契機に新たな人材としてインドネシア人技能実習生を受け入れたことにより、海外や他業種(飲食店)へ事業展開。現在は途上国での産業づくりにも取り組む。
【ポイント②】地域産業の担い手不足に対する課題に対して、人材の育成・獲得事業を自ら創出。地域の中間支援組織と連携して「気仙沼の人事部」を立ち上げ、地元企業の採用支援を事業化。
アサヤ株式会社:
1850年創業。宮城県気仙沼市で漁具・船具・漁業資材・漁撈機械の販売やメンテナンスを行う三陸の漁業を支える商社。2015年に気仙沼市の水産事業者らで構成される「観光チーム気仙沼」と連携し、漁具屋探検や漁師体験などの地域資源を活かした観光プログラムを実施。観光業と水産業を融合することで漁業の楽しさややりがいを広めている。
【ポイント①】伝統的な水産加工業にとどまらず、衰退する地域の漁業を支えるための地域密着型での事業展開や、観光客向けのコンテンツ開発など地域と自社の資源を活かした多角的な事業展開をおこなう。
【ポイント②】日本一働きやすい会社になることを掲げ、人的資本経営を行う。